ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

いつでも帰っておいで

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大好きなアルバムです

 

だいたい想定通り

先月の下旬に開かれたまっきーの公判。

あれから一週間ちょっと経った本日8月3日に出た判決は懲役2年、執行猶予3年というものでした。

 

是非はともかくとして、この判決についてはおよそ想定通りというかまぁこんなものでしょうという感想です。日本の司法は判例主義と言われています。わかりやすく言えば過去の裁判で同じような事例があったとすれば、その時の判決がだいたい後の世にも踏襲されるというもの。

薬物絡みの事例で言えば、再犯であれど前回の起訴から10年経っていれば余程悪質なものでない限り執行猶予は付くものなのです。というか、事の発端とも言える3年前に逮捕された前社長は普通に執行猶予付いてますからね。

 

そんなこんなで、個人的には一区切りと言ったところ。

活動はしばらくお休みということですが、裏を返せばいつかまた活動再開する日が来るということ。ありがたいことに過去の音源は全てサブスクでも聴けるしアルバムだけに限って言えばほぼ全てCDも持っているので個人的にはあまり寂しいとかそういう感情はないかなと思ってます。

むしろ、こうやってまっきーの活動についてひとつの方針が出たという点で言えばありがたいまであります。

 

 

 

 

過ちを犯した人にも優しい世界になったらいいね

此度の判決については各種ニュースサイトで速報が出されていて、某有名ニュースサイトではコメントで色々な意見が見られました。判決について賛否両論あるのはわかっていたんですが、気になったのは「これだから日本の司法は芸能人に甘い」というもの。

これは完全に間違いです。

芸能人だから判決が甘いとか、一般人だから罪が重いとか、そういうことはありません。おそらく今回の判決が実刑ではなく執行猶予付きだったことに対するコメントだと思うのですが、上にも書いたとおり判例がそうである以上、余程悪質でもない限りこのケースだと執行猶予が付くのが普通なんです。別に芸能人だから、有名人だから特別に執行猶予が付くわけではありません。これも上に書いてますが、現に芸能人でも有名人でもないまっきーの会社の前社長もちゃんと執行猶予付の判決が出ています。

もちろん、再犯者に対して日本の司法制度は甘いという意見も重々わかります。ただ、こと薬物絡みの事例に限っていうのであれば懲役刑にどれほどの効果があるのかということについて考えなければいけません。裏を返せば、刑務所に入れておくことがどれだけ無意味なことかということです。刑務官は更生のプロかもしれませんが、薬物依存のプロではありません。薬物依存症の人に必要なのは刑罰ではなく治療なのだということを認識していれば、半を押したように懲役だ刑務所だという言葉は出てこなくなると思います。

あと、目についたのは「日本は芸能人に甘い。これが普通の社会人なら職場復帰は出来ないのに芸能人はすぐに復帰できてすぐにまた金を稼げる」という意見。たしかに、日本の芸能界は身内に甘いという意見はわかります。それこそ未成年に手を出したみたいなことをやらかしても、時が経てば復帰できてしまう、そんな一面はたしかにありますし、それをヨシとしてしまっている雰囲気がまだまだあることは間違いありません。

しかし、「普通の社会人なら(なにか大きな問題を起こせば)社会復帰は出来ない」という点が筆者は非常に気になって仕方ないのです。怖いなと言い換えても同じことなのですが、現代日本のこの”なにかやらかしたら取り返しがつかない”感が大変に恐ろしいなと思うのです。

人は必ずどこかで過ちを犯す生き物です。完璧な人間なんてどこにもいなくて、どんなに気をつけていても、どんなに心を強く持っていても、ふとした瞬間に過ちを犯してしまうわけです。最近はそのちょっとしたミスや間違いを総出で袋叩きにするような傾向が非常に強くなったなと感じます。最近は、なんて書きましたが、一昔前はマスコミが容赦なくやってましたよね。犯人の親類縁者に片っ端からインタビューして回ったり、窓の隙間からカメラをねじり込ませてみたり。それが時を経てSNS時代になり、ひとつの過ちにぶわーっと個人の言葉が集まるようになってしまったなと。中にはなんとしても他人を成敗してやるぞと言わんばかりの人までいて、冗談じゃなく何かやらかしてしまったらもう社会復帰なんて本当に出来ない世の中になってしまった気がします。

悪いことをしたらもちろんその罪は償わなければいけません。でも、一度罰を受け、罪を償ったのならばもう一度這い上がってこようとすることは許されてもいいと思うわけです。それはなにも自分がまっきーのファンだから言っているわけではなく、誰に対してもそう思ってます。罰を受けるべきというのであれば、ペナルティを課すべきだというのであれば、それこそ芸能人なんて注目を浴びてしかるべき人たちはこれでもかというくらい苛烈な報道とバッシングや誹謗中傷で十分な罰を受けているじゃありませんか。自業自得だという意見もあるかもしれませんし、真っ当な意見もあるかもしれません。でも、悪人にはどんな悪辣なことをしてもいいというわけじゃないんです。そんな罰を受け、そして司法の場で裁きを受ける。社会的にも経済的にも大きな痛手を受け、まだ罰を受け続けろというのはさすがに酷だと筆者は思います。しっかりと反省し罪を償ったのであれば、もう一度頑張ろうというその人のことを筆者は応援したいし、そういう世の中になってほしいなと思うわけです。

あと、こういう時サラリーマンなら仕事もクビになって収入もなくなるのが普通なのに一流アーティストだから仕事なくても生活に困らないし活動再開すればまたすぐがっぽりお金稼げるなんておかしい、みたいな意見を目にしますがそれは完全におかしいです。だって、これってただの僻みでしかないんですもの。そう思うなら今すぐミリオンヒットの曲を生み出せばいいだけの話ですので。

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