換骨奪胎とか言う字面だけだと恐ろしい手法
パクってみると構造が見えてきて面白い
先日少しだけ書いた某芸人のネタっぽいテイストのエロ同人紹介。
件の紹介は上記記事の最後の方です
あれ、適当にそれっぽい構文で書いたわけではなく、一応ちゃんとその芸人さんの漫才を結構な本数見た上で書いています。書くときも動画を脇に準備しつつ、動画を止めながら文を書いて、文を書いては動画を止めてを繰り返しながら書いてたりします。
書いてるうちにわかったんですが、あの漫才の面白いところはツッコミのキレなんですね。ボケに対して「ほな○○や」「ほな○○とちゃう」というツッコミだけで終わらず、そこから更に畳み掛けるように笑いを作っていくスタイルが彼らの魅力なんだということに、ネタをパクって初めて気が付きました。
そして調子に乗った筆者がTwitterに書いた別の芸人さんのネタっぽい紹介がコチラ。
塙「みなさん『不思議の国のアリス』という童話をご存知ですか」
— LITさん/litorumanさん (@hibihibi6969) 2020年8月24日
土屋「全員知ってるよ」
塙「主人公の有栖川音夢がアリスのアバターを使って仮想世界を歩き回る話なんですけどね」
土屋「最初から違うアリスが出てますけどね。アリスはアリスでもそれ酷い目に遭う方のアリスだから」
続かない
というか名前出してるんですけどね。ナイツです。
ありがたいことに沢山の人に面白いと思って頂けたようで嬉しい限りです。
これも書いて初めて見えてきたことなんですが、ナイツのネタでツッコミが大事かということ。塙さんの言い間違いでボンッと笑いが起きます。当然土屋さんのツッコミがそこで入るわけですが、このツッコミがまた面白い。だから更にドカンと笑いが起こる。こう考えると、ツッコミってすごい頭を使う部分だなぁと思うわけです。
ナイツのネタは本当に天才。
好きな小説の構造を分解する作業は創作の練習として最適
実は同じことが創作全般に言えるわけでして。
筆者もたまに趣味で小説なんぞ書いたり書かなかったりする身。最近はご無沙汰なのですっかり筆もなまってしまっているわけですが、それでもたまに練習なぞしたりしているわけです。
創作をする上でアイディアが大事なのはもちろんですが、プロの作品から学ぶということも非常に多いのです。昔よくやったのは、ひたすらに模写することでした。長編丸々一冊模写すると一番いいのですが、さすがに最初からそれはしんどいんでまずは短編からはじめてみると良いです。これをやると何がわかるか、それはその作品においてどの段階でどのような進行をするかという感覚が養われるんです。
同じ意味で文体模写も中々どうして面白い練習だと思ってます。プロの作品の言い回しや言葉の使い方から学べるところは多いですし、自分に変な癖がついているのが他人の文章を通してわかったりするんですよね。まぁ、文体模写に関しては題材を間違うとこじらせますが。間違っても西○維新先生や浅井○ボ先生の文章を引っ張ってくると、それはそれは面白いことになるのでやめておきましょう。
あとはもう一つ。
さっきの漫才の文章化に通ずるところがあるんですが、小説も要素を分解して言語化していくと非常に面白かったりします。テーマは何で、主人公とヒロインがどんな関係で、この場面はどんな意味があって……みたいにどんどん分解していく作業。これをやると結構物語の作り方がわかってきます。これがまぁ面白い。少なくともこれをやってオモシロイと思ったならなにか創作活動やってみると良いと思います。
最終的に企画書の状態まで戻せたら、あとは同じことを逆からやれば一本書けると思います。二次創作ではありますが、筆者が今まで書いた小説は割とこの手法から着想を得たものが多かったりしますね。
なんてことを書いていたら、密かに創作意欲が湧いてきました。
そのうち何か短いの一本書きたいですね。