買わないまでも、着るだけならレンタルもありますしね(でも高い)
質問の数だけ記事ができる夢のようなシステム
こんばんは、ネタ乞食ことLITさんです。
昨日ふざけて「なんか質問くれよ無いやつは好きな寿司屋でペロペロしたい醤油メーカーでも書いてけ」って募集したら思ったより質問が来ててビックリしました。醤油ペロリストは居なかったですが、隠れガリ爆食自慢でもいいですよ?
そんなこんなで、今日から数日は来た質問に答えていく記事になります。
ネタ提供してくれた皆様、ありがとうございました。というか別にLITさんに聞きたいことはいつでも募集してるので、ネタくれてやるぜって人は思いついた時に質問箱感覚でリプください。
ただまぁ、牛丼屋で紅生姜を直で食べて貰っても構いませんが、それを筆者に送りつけるのはやめてくださいね。それは普通に記事にもしませんしスルーもしますしなんだったらそっとブロックします。
初戦は普段着ですから
今日の質問はこちら。
着流し買う時どこで買ってますか?
— よいち@なゆふぁんずぷらす (@YoitiNoOshigoto) 2023年2月13日
休みの日に着物で過ごしてる頭のおかしいおじさんという認識が徐々に広がりつつあるようで、筆者としては嬉しい限りです。実はこの質問、着物で過ごしていると割とよく聞かれます。
たしかにユニクロで「すみません、仕立済みで構わないんで袷の着物がほしいんですけど」って言ってる人見たことないですもんね。ということで、答えていきましょう。
LITさんの着物は、それはもちろん全て反物から仕立てて貰ってます。
銀座の「もとじ」さん。店舗に足を運び、気に入った反物を選び、しっかりと採寸をして、丁寧に仕立てて貰う。長襦袢や雪駄まで、ひとつひとつ職人が丹精込めて仕立てた一品物です。
そして、帯はもちろん帯源に決まってます。
帯の最高峰と言えば帯源でしょう。これを締めてれば「おっ、粋だねェ!」なんて声がかかること間違いなし。
やっぱりね、着物で令和の時代を生き抜くわけですから。着物という日本の文化を大切にしてこの良き伝統を未来永劫に残すために、お金は惜しまない――
ハイ、すいません嘘です誰がン十万もする反物で仕立てた着物なんぞ買えますかって話です。帯源? どこに締めていくつもりですか馬鹿ですか。
ということで、LITさんがどこで着物買ってるかっていう話。
ズバリいいましょう、ネットです。
着物を探すなら、Amazonよりも楽天の方が見つかりやすいかなと思ってます。着物みたいな割とニッチなジャンルにおいては、Amazonに出してないけど楽天なら出してますっていうお店が多いのがその理由です。
ここから更に、新品と中古(古着)どっちがいいかという問題が発生します。一長一短あるので最終的には自分で決めてもらうのが1番だと思うんですが、一応それぞれの特徴を説明しておくとしましょう。
あ、ちなみに男の着物の場合です。女性物はよくわかりません。
新品
メリット
・新しいので長く着れる
・洗濯機で洗える着物が多く見つかる
・現代人に合わせたサイズになっているので見栄えが良い
デメリット
・当然だけど古着に比べて値段が高い、ぶっちゃけ青天井
・化繊は手軽でいいが、その分生地がペラいので見た目安っぽい
古着
メリット
・安いのはとにかく安い(羽織とセットで2,000円弱の時も)
・古着は多くが絹製なので、化繊に比べて着心地がいい
・新品に比べて数が多いので、自分にあったものを選べる
デメリット
・昔の日本人の体型に合わせて作られているので、合うサイズが中々見つからない
・絹は汚したりした時のクリーニング代が馬鹿にならない。ぶっちゃけ青天井
ざっとこんなものです。
新品のいいところは、何といっても化繊(ポリエステル)の着物がわんさか見つかるところ。もちろん正絹の着物だって見つかるしそもそもこれから仕立てようってつもりなら新品しかないわけで。あと、既製品でもちゃんと現代人向きのサイズになっているので(手足が長く細身で高身長)、きちっとした着こなしが期待できます。
一方で、値段はどうしても高い。ポリの安いのでも5~6,000円はするんじゃないかなと思います。まぁそれでも洋服だってちゃんとしたところでちゃんとしたの買えばそのくらいかそれ以上するって考えたらそんなものなのかもしれませんが。あと、安いポリはやっぱりやすいポリだよなってくらいペラい作りなので、どうしても安っぽく見えるかもしれません。でもまぁ、このくらいのポリの着物で気軽に出かけるのが1番気楽だと思いますね。
古着は古着で、値段がとにかく安い。安いんだけど自分に合った身丈、裄丈の着物が見つかるかって言うとこれがなかなか見つからない。だいたい、身丈が合っても裄丈が合わない、あるいはその逆っていうパターンが多いですね。
汚した時のクリーニング代は痛いですが、逆に言うと着物ってそんな頻繁に洗わないんですよ。洋服だってそう、スーツの適切なクリーニング頻度ってどれくらいか知ってますか? 正解は2~3ヶ月に一遍でいいんだそうです。頻繁すぎると型崩れの原因になるし、そもそもスーツもそうだし着物もそうですが中にワイシャツなり長襦袢なりを着ているわけで。そっちは頻繁に洗ったほうが良いですが、上着はそこまで必要ありません。
自分にあった身丈、裄丈は実際に買って着てみないことにはわかりません。古着で探すなら、ためしに2,000円くらいで古着の着物を一着買ってみて、合わなかったら古着屋に二束三文で下にとって貰う。この繰り返しで自分に合った着物を見つければいいと思います。筆者はこれで一応自分のベスト身丈、裄丈を見つけました。
長襦袢だの帯だのはどうしたらいい?
長襦袢に関しては、こだわるならそりゃあちゃんとしたものを仕立てた方がいいに決まってます。
ただ、お値段がね……
身も蓋もないことを言ってしまえば、長襦袢なんざ「着物からはみ出ない」ことさえ守られてればいいわけで。自分のベスト身丈、裄丈が見つかったらそれより短い(身丈は7cm、裄丈は4cm短いのがベスト)のをネットで探して買いましょう。それこそこんなもの(と言ったら失礼ですが)洗濯機でガラガラ洗って着回したいので、安いポリのやつでいいと思います。
あとは帯も2,000~3,000円くらいの安いのをネットで買えばOKです。全部新品で揃えても、これでだいたい10,000円ちょっと。洋服でもちゃんとしたの揃えればそれくらいすると考えると、実は値段的にも大差ないのです。
以上、LITさんと初めての着物でした。
あ、値段よりも大事なのは「令和の時代に着物で出歩くと全国どこへ行っても奇異の目で見られる」ということに慣れることです。頑張りましょう。LITさんはもう慣れました。深夜バスにだって乗れます。