こういうイメージがあるから着物敬遠されがち
基本は「安く、気軽に」です
着物って高いんじゃないですか?
よく聞かれる質問です。実際問題、上を見たらキリがないくらい、着物の値段ってピンからキリまで本当に様々あります。ちゃんとした素材でちゃんとした職人が手掛けたものになると、仕立てまで込で100万円なんてのもザラです。
大島紬「古典柄復元 星華」(広巾)www.motoji.co.jp
ただ、趣味で気軽に着るなら話は別。前にも書いたと思うんですが、ネットで探せばリサイクルの着物なんてゴロゴロ落ちてます。値段もまじでユニクロで買うのと同じくらいの値段で手に入ったりもします。
5,000円がセールで更に安くなって3,000円。本当かどうかはさておき、大島紬がこの値段で手に入るならお得なものです。着物興味あるけど、最初から高いもの買って失敗するの怖いわ……という人は、まずこういうのから買ってみると良いと思います。
買う前に見てほしいのは「身丈」と「裄丈」です。
身丈は文字通り着物の縦の長さを指します。およそ自分の身長-25~30センチくらいが目安と言われていますが、こればっかりは自分で合わせてみないとわかりません。身長170cm(公式記録)の筆者の場合は、およそ身丈145cm~146cmくらいがベターかなと思ってます。
次に裄丈。これは袖口までの長さだと思っていただいて構いません。そして、リサイクル着物で1番ネックなのが、この裄丈です。リサイクル品の多くが戦後~昭和末期くらいに作られた物です。この2,30年で日本人の体型は大きく変わってきていて、その大きな特徴のひとつが、ズバリ手足の長さになります。昔に比べて手足がスラッと長い人が増えてきており、当時のジャストサイズな裄丈を着ると思いの外袖が短い……なんてことがよくあります。
こればっかりは、身丈以上に本当にその人によってぴったりのサイズが変わってきます。だからまずは安い物を買ってみて、徐々に自分に合った身丈、裄丈を見つけていけばいいんじゃないかなぁと、そう思うわけです。
一着くらいはね
しかしながら、ここへ来て最大の問題が。
リサイクル着物、こと大きなサイズの着物になってくると、その素材がほとんど正絹になってくるんです。何十回も書いてますが、正絹の着物はクリーニングがクソ高い。でも家じゃ洗えない。
だったら、もういっそのこと洗える素材の着物を仕立てたらいいのでは?
先に断っておきますが、別に洗える素材の着物で仕立て済の新品っていうのもあります。1万円くらいで買えます。
買えるんですが……どうも身丈と裄丈のバランスが良くない。そういうわけで、ちょっくらあちこち調べてる最中です。ネットで注文できるところでもいいんですが、せっかくだからちゃんとお店で採寸してもらいたい。
とりあえず候補に上がってるのは、コチラです。
場所が厚木なので、筆者の家からも電車で行くことが出来ます。
取り扱ってるのも化繊や木綿等手入れが簡単な素材が多いみたいだし、なにより仕立てても4万くらいで出来ちゃうというのは魅力的です。ちゃんとしたところでちゃんとしたオーダーメイドスーツを作ると同じくらいかかるっていうのを前に聞いているので、それならまぁ一緒かなと。
幸か不幸か羽織は結構な数持ってるので、あとはそれに合わせればいいですしね。