雷雲
失恋と喪失はよく似ている
まっきーの歌には歌詞にいろんな意味が込められている、という都市伝説級の情報からまっきー本人が言及しているものまで様々存在します。
「PENGUIN」は実は年の離れた同性愛カップルの歌だとか、
「SPY」はまっきーの実話をもとにした歌だとか、
「路地裏のモンスター」は……まぁあれは割とストレートに描いてますか。いや、同性愛描いた歌なのに歌詞がストレートって面白
アッハイ
そんな中で、まっきーが明言している……とまでいかないまでも、アルバムコンセプトを考えると……なるのは「赤いマフラー」
これからの季節にぴったりな、まっきーらしい別れた恋人に思いを寄せる失恋ソング……に見えて、あるいは恋人を亡くした人の歌とも見て取れるんですよね。まっきーが死別を扱った歌はホントに名曲揃いです。「Hey...」とか「Such a lovely place」とかね。
そのつながりは知らなかったし切なすぎた
DAMに「ハロー!トウキョウ」が入ってて嬉しみしかないLITさんですこんばんは。
先日、なんともなしに「雷がなる前に」が聞きたくなって、それも人の感想付きで見たくなって、youtubeで曲を探して流してたんですよ。まぁまぁ、この際コンプラは置いといて。
やっぱり無駄のない、それでいて考え抜かれた構成に惚れ惚れしてしまう歌詞です。一番では好きな人に急に会いたくなって、声が聞きたくなって、ずぶ濡れになりながらコンビニまで走った男、2番は声を聞いたら思いが溢れて気持ちを伝えたいけど一歩が踏み出せない男。この、恋が実る瞬間を雨と傘いうモチーフを使って見事に描ききってるんですよね。ほんとすごい。
いや、すごいんだけど驚いたのは概要欄。
えっ、「この傘をたためば」ってアンサーソングなんですか??
たしかに、場面は同じ雨の日。しかも、物語の途中で「雷がなる前に」の場面にも触れてて。はえー……全然気付かなかった。そして、これがアンサーソングだとしたら、あまりにも切なすぎる恋の終焉です。雨から身を守る傘よりも大事な恋人だったけれど、彼または彼女を雨から守り続けた自分自身が濡れてしまって、余裕が無くなってしまってて。完璧な自分を作ってしまったばかりに、そんな自分に取り憑かれてしまって恋人のことを愛する資格なんて無いと思ってしまう。連絡手段が公衆電話から携帯電話に変わって連絡しやすくなった筈なのに、なぜかもっと遠くに感じてしまう。そしてそんな自分に見切りをつけて去っていく恋人を引き止めることも出来なければ、好きという気持ちを忘れることも出来ない。
なんて……なんて切ない……
でもねぇ、ちょっとわかる気がしないでもない。LITさんも根底にあるのは「他人に好かれるなんてのは幻想」っていうところだから、好かれようと思ったら人よりも完璧を目指さなきゃいけないわけで。だから、ちょっとわかるんですよねぇ。
いやぁ、この年になってもまだまっきーの知らない世界が見えてくるの楽しすぎるなぁ