4倍になってるそうですが、給料は……
縁日の香りはノスタルジック
某日、筆者はいつもの仕事場とも最近出入りしている仕事場とも違う、某市にある事務所にいました。移転が決まっている事務所の移転先なんですが、まだ稼働していないため人はだれもいません。
この日は家具や事務用品の受取にかこつけて溜まりに溜まった事務仕事をやっつけていたわけですが、早々に片が付いてしまったのでダラダラと本を読んで過ごすなど。ま、たまにはいいですよね。
帰りに事務所を出たら、何やら外が騒がしい。道路も交通規制が敷いてあるし、いったいどうしたものかと思い駅に向かって歩いていくと、
なるほど、縁日が出ていたわけですか。なんの祭りだったのか未だにわからないんですが、縁日の煙たい香りやジャンクな匂いがなんだか懐かしくて、ふらっと縁日の中を歩きながら駅まで歩きました。せっかくだしチョコバナナでも買いましょうか。すみませーん、チョコバナナを1本……いや、待って。
えっ、チョコバナナ1本400円もするんですか!?
よく見たら、隣の露天で売ってる唐揚げは600円!
お好み焼きが800円!!
たっけぇなオイ。
筆者の認識がアプデされてないだけかもしれないんですが、祭りの縁日ってこんなに高いものでしたっけ? 筆者がクソガキの時分には、お小遣いとして1,000円2,000円貰って、それをどう運用するか必死に悩んで、それでもそれなりに豪遊できてた気がするんです。でもこれじゃあチョコバナナと唐揚げ買ったらおしまいじゃないですか。まじか……令和やべぇな。
それはそれとして唐揚げは普通に美味かった。大人の財力を舐めるな(散在)
中学生は本気を出す
縁日の店番やったことあるけど楽しかったなぁ……という記憶を持つLITさんですこんばんは。
「型抜き」というものを、皆さんご存知でしょうか。図柄の彫られた板状の菓子を購入して、周りの部分画鋲や針を使って上手く切り抜けるかという遊びなんですが、筆者が子供の頃はこの型抜き屋が祭りの縁日に多く並んでいたものです。100円〜200円で遊べるんですが、何が凄いって成功したら金が貰えるんです。安いものでは500円から、高いものになると20000円まであった気がします。図柄は選べないしそもそもバックの大きな図柄はそれだけ難易度も高いわけですが、ややもすれば100円が20000円になるかもしれないわけです。20000円あったらもう豪遊ですよ豪遊。小学生LIT少年は、それはもう必死になって型抜きに挑み、そして散っていきました。
いやいや、1回やってみ? まじで難しいから。
それから時は流れ、中学時代。
数少ない友人と型抜きの話になり、友人が一言。
「調べたら、通販で買えるっぽい」
100枚だか200枚だか入って2000円程度で買えるという有益な情報を持ってきました。これには筆者も歓喜。だって、これを買って練習すれば本番で勝てると確信したから言ってみれば、縁日界の進研ゼミです。
すぐさま友人に注文してもらい、届いたら2人でガチの攻略に勤しみました。狙うは翌年の祭り。2000円(割り勘でひとり1000円)の成果を見せつけてやろうじゃないかと意気込む2人。中学生の財力を舐めるな。
そして、数カ月後。
型抜き屋がいねぇ!!!!
あれだけいた型抜き屋が見事に全部撤退してるってどういうことですか。結局1000円出して美味くもない小麦粉の塊を食べただけっていうね。今、型抜きっていくらするんだろうなぁ……