楽しい会でした
昨日成人の人おめでとう、LITダです
バーミヤンにある回鍋肉に最近またドハマりしてんねやけど、とてもチェーン店の味とは思えんくらい本格的な味付けに初めて食べた時からずっと魅了され続けてる。辛さの中にしっかりとした旨さがあって、御飯のおかずにもなるしお酒のアテとしてもほんまに最高で特に(ここでスワイプ)
そんな成人の人でしたが、筆者は文治師匠の会に行ってきました。年の初めに文治師匠、いいスタートです。会場は西武有楽町線新桜台駅のそばにある栄町会館。お住いの地域からのアクセスは非常に良いので、何かと便利な場所です。
前座姿を見るのもあと何度か。たっぷり解説パートも
時そば 桂空治
「開口一番を務めるのは桂文治の弟子で桂空治でございます」という挨拶も、もう何回聞けるのか。そう思うと感慨深いものです。3月に二つ目昇進が決まっているので、文治師匠の前座として会に出るのもあと僅か。披露目が楽しみですね。
噺の方はお馴染み時そば。しかしながら、やっぱりなりたての前座と二つ目が控えた前座では上手さが違う。そばを啜る仕草、場を沸かせるくすぐり、噺の組み立て、どれもしっかりとしていて一席目からゲラゲラ笑ってました。
八五郎出世 桂文治
続いて上がるのは文治師匠。根多出しの一席目は「八五郎出世」またの名を「妾馬」です。
この噺、寄席でも他の噺家さんも大抵「奉公に出たお鶴がお世継ぎを産んだという報せを受けて、八五郎が大家に呼ばれる」という場面から始まります。ただ、今日はその前段にあたる通称「井戸替え」の場面からスタート。本当はここが序に当たる部分なんですってね。いやはや知らなかった。
田舎者丸出しの八五郎と三太夫、殿様のやりとりがちぐはぐで、その様子が本当におかしくておかしくて。ゲラゲラと笑っていたところに、お鶴を見つける。この空気感の切り替わりがねぇ、本当に名人芸だなと思いました。家族思い、妹思いのいいお兄さんだというのがここでぐっと伝わってきます。
最後は再びカラッと明るくなってこの噺はここでおしまい。解説で色々聞けたのも良かったですね。
吉岡治太夫 神田松麻呂
仲入りを挟み、人間国宝神田松鯉先生の弟子にして、期待の若手講釈師神田松麻呂さんです。前座の頃はよく寄席の開口一番で拝見しましたが、二つ目に上がってからまじまじと高座を拝見するのはこれが初めてかもしれません。
今日の読み物は宮本武蔵伝より「吉岡治太夫」、珍しい宮本武蔵の出ない噺ですね。筆者はこの噺が好きで、同じ一門だと伯山先生のを以前高座で見たのが良かったと記憶してます。
イキった奴が本物相手にフルボッコにされる、実に講談らしいちょっと血生臭くて荒々しい、そんな読み物。最後に卜部の門弟がこぞって移籍しようとするあたりがなんとも小物っぽくて、それを上手く出してくれる松麻呂さんが大変良かったです。
そう、松麻呂さん。以前より格段に上手くなってるのを感じました。声の出し方、間のとり方、人物の描き方、どれをとっても本当に上手くて、どこまで上手くなるんだろうと今から楽しみでなりません。
熊の皮 桂文治
トリに上がるのはもちろん文治師匠、根多出しの二席目は「熊の皮」です。どっかポンコツだけど人が良くて憎めない甚兵衛さんと、その甚兵衛さんを尻に敷くおかみさん。ふたりの掛け合いが本当に面白くて、噺が分かりやすいのも相まってケラケラと笑いながら見てました。寄席でもよくかかる噺ですが、こうやって間近で見ると改めて面白い噺だというのがよくわかりますね。
解説で甚兵衛さんと与太郎さんの違いを聞けたんですか、なるほど確かに言われてみれば違いますね。いやはやこれは意識しないとごっちゃになってしまいます。そして、「尻に敷く」以外のサゲの話も……まぁ、これは控えましょうか。気になる人は調べてみて下さい。
今年もたくさん落語聞いて過ごします
文治師匠から始める今年の落語会。個人的にはいいスタートが切れたんじゃないかと思います。個人的にはとりあえず空治さんにお祝いが言えたので満足です。