これだけ出てるってことはみんな失くしてるってことよ
人生で初めて家に入れなかった話
もう、数か月前になるでしょうか。LITさん、人生で初めて「鍵がなくて家に入れない」とう実績を解除しました。いや、「テロン♪」じゃないのよ。洒落にならねぇですわよ。
仕事が終わり、軽く一杯引っ掛けて家に帰り、駅を出て、ポケットの中を見て――鍵がないことに気付きました。流石に酔いも醒めるし時間も止まりましたね。出来立てのケーキを床にダイブさせた時くらい固まりしたね。いやまぁ世の中にそんなことをする人がいるのかは知りませんが。
逡巡の後、スマホで近くの「カギのレスキュー」的なところを呼びます。20分程で、手に工具箱を持った作業員がやってきました。
「たぶん、開けるのにドアスコープ外さなきゃいけないと思うんで……ちょっと高くなりますね」
サムターンの形状と鍵のメーカーを聞いて、作業員が言いました。背に腹は代えられません。そして真夜中の鍵開け作業が始まったわけですが……
ガガガガガガガッ!!!!
てっぺん超えた住宅街に響き渡る、電動ドリルの音。夜の静けさも相まって、相当うるさく感じます。これ、お隣さん起きてきたら即クレームモンですね。
それから作業すること数分。カチャリという音とともに鍵は開き、無事中に入ることが出来ました。一時はどうなるかと思いましたが、いやぁ良かった良かった。
「では、今回のご請求がコチラになりますので」
良くなかった。何ひとつ良くありませんでした。いや、軽くPS5が買えるんですが。高いのは覚悟してましたが、よもやこれほどとは……まぁ鍵を開けないことにはどうしようもないので、必要経費でしょう、うん。
散らかった部屋は見なかったことにして、そのまま布団にダイブしました。
翌朝。
『これ、LITくんの?』
朝早くから社用携帯の通知が鳴ったので見ると、社長からチャットが飛んできていました。
添付されていた画像を開くと、それは紛れもなくLITさんの鍵束なわけで。えぇ、一気に目が覚めましたね。無くしてたと思った鍵、まさかの仕事場に落としてたっていう。仕事場に着いた瞬間、社長に馬鹿笑いされました。
もう失くさないと決めた
実際問題、この手のやらかしは上げだしたらキリがありません。過去に財布は全ロストしてるし、鍵だって幾度となくどこかに置き忘れたり落としたりしてます。
もうこれはね、自分ひとりでどうにかなるもんじゃないなと。そう感じたわけです。なので、LITさんコレを買いました。
エアタグの親戚みたいなアレです。
Android版アプリではリアルタイムの追跡は出来ませんが、それでも最後に通信が切れた場所はわかります。スマホで確認出来てスペースも取らないので、こいつを鍵束につけて財布に入れれば、もう完璧ですね。
スマホとBluetooth接続しておくだけで(ペアリングには少々時間がかかりました)、サクッと居場所を管理できるスグレモノです。動作がちょっと怪しい場面もありますが、スマホから離れると通知が飛んでくるようにも出来ます。
ここまでやれば、流石に失くすことはないでしょう、うん。
Q.スマホを失くす可能性は?
A.それが一番高い(ダメじゃん)