ゆたんぽを抱いて寝る。

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【寿 桂空治二ツ目昇進】2024.3.9 池袋演芸場3月上席後半(夜席)【三笑亭可龍師匠主任興行】

記念写真パシャリ。

 

まるで真打昇進か文治襲名か

3月1日から二ツ目に昇進した桂空治さんの披露目が、同日の池袋演芸場から始まりました。上席後半は夜席へと移動し、池袋も残すところあと1日です。そんな千穐楽を前に、筆者も夜席へとお邪魔してまいりました。もちろん、お祝いも兼ねてです。

客席やロビーには、ぎっしりと届いたお祝い花の数々。

すごいですね……これ、二ツ目昇進祝いなんですよ? 真打になったらどうなっちゃうんでしょうか。そして何と言っても、寄席の番組に名前が載る。この光景は何度見ても嬉しくなってしまうものですね。

そんな寄席の振り返り。今日は代演も多く、終始お祝いムードたっぷりで楽しい雰囲気でした。例によって抜粋になりますが、よければ続きをどうぞ。

 

花見の根田が出ると、春の訪れを感じます

普段の袴 春風亭かけ橋

空治さんとともに前座修業をした先輩二ツ目のかけ橋さん。諸事情で芸歴だけ見れば二ツ目も後半くらいの長さなので、やっぱり実力有るんですよね。間の取り方や笑いのポイント、本当に見ていて笑いが止まらない高座です。

 

無学者は論に負けず(やかん) 桂空治

黒紋付羽織袴の正装で高座に上がった空治さんを、喝采の拍手が出迎えます。前座修業4年間、筆者は半分ちょっとしか見ていませんが、それでも本当に上手くなったと感じます。声はよく出ているし、しっかり笑いを取るし、迫力のある高座だし、まさに文治一門といったところでしょうか。この根田は前座の頃から見てきましたが、根問い物の中に講釈が入ってたり畳み掛けるような掛け合いがあったりと、見ていて本当に楽しい噺です。空治さんにはピッタリだと個人的には思ってる噺なので、是非このまま演り続けてほしいなと、そう思った高座でした。

 

新作(タイトル分かる人いたら教えて下さい) 桂枝太郎

投手と打者の二刀流で戦う岩手の大物が大谷翔平なら、新作と古典の二刀流で戦う岩手の大物それが桂枝太郎師匠です。本来なら米丸一門なので新作オンリーなんでしょうけれど、晩年の歌丸師匠がずっと古典を演っていたのもあってもうどっちもOKなんでしょうなぁ。老人ホームで演ったという新作を演ったわけですが、なんとも不思議な噺でした。子供だと思ったら認知症の旦那だったり、かと思えばそれは認知症を演じているだけで認知症の奥さんに話を合わせているだけだったり、そうかと思えばそのどちらでもなくて自分を医者だと思い込んでる認知症患者だったり。いやはや、新作って面白いなぁと聞くたびに思わされます。で、タイトルなんていうんですかこれ。

 

壺算 春風亭昇也

某所の独演会で客と間違われたというマクラが面白すぎた。あまりに会場が盛り上がるものだから更に別の愚痴をマクラで話してたんですが、これもまた面白い。やっぱり元がお笑い芸人だからなのか、トークで笑いを取るのが本当にうまいなと改めて思いました。

そして、かけた噺は壺算。新作ばっかり演る昇太師匠もお得意の噺ですが、昇也師匠のもまた面白いのなんのって。前座噺だなんだと言われていますが、本当にこういうシンプルな噺であそこまで笑いが取れるんだから、やっぱり成金メンバーの化け物具合ときたら目を見張る物があるなと思うわけです。

 

花見の仇討 三笑亭可龍

トリを取るのは実力派の三笑亭可龍師匠。花見の仇討やら長屋の花見やらが出ると、もう春が近づいてるんだなと感じますね。中堅どころなんですが決して声を張るようなスタイルではなく、それでいてキッチリと笑いを取ってくるスタイルが素敵な師匠です。

花見の仇討、爆笑アンド爆笑っていう感じの噺ではありませんが、それでもちょっとずつ歯車が狂っていく噺の展開が本当に好きで、これを演じきってくれた可龍師匠には本当にありがとうの言葉しか有りません。いい寄席でした。

 

次は浅草かな

池袋が終われば、次は浅草です。今日も高座に上がった春風亭昇也師匠がトリの芝居ですね。番組的には何が起こってもおかしくないくらいに楽しみなメンバーなので、どこかで時間見つけて遊びに行きたいものですね。空治さん、改めて二ツ目昇進おめでとうございます。

手ぬぐいも、無事いただきました。

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