いい夜でした
日曜夜、満開の桜を見ながら春の墨亭へ
昨日は向島墨亭で、文治師匠の会を見てきました。前回が三月末だったのもあり、約二週間ぶりです。
家の近所はまさに桜も満開といった様子。
笑点新メンバー発表も気になる中、さて今宵はどんな噺が飛び出すのやら……
寄席でもなかなか見られない根多が見られるのが、墨亭のいいところ
今日の根多帳は下記の通り
・大山詣り
・だくだく
・鼻ほしい
大山詣りは前回宣言した通りですね。寝てる間に坊主にされた熊さんのリアクションに、嘘話を聞かされた時のおかみさん連中の騒ぎっぷりがなんとも滑稽で、笑いっぱなしでした。歌舞伎の方とコラボするための練習ということですが、純粋に噺で勝負する文治師匠の芸が光る、そんな高座でしたね。
だくだく……長い話じゃあありませんが、それでいて泥棒も家主もみんなが何処か抜けている。その中でちらっと入るくすぐりが、これまた面白い。いやぁ笑いに笑いましたね。ところで文治師匠のだくだくを見たことがあったかなかったか……定かじゃないですが、それでもまぁ、みたことがあった“つもり”になっておきましょう。
さて、トリ根多の鼻ほしい。マクラでも言っていた通り、日本でもにわかに梅毒が流行りだしているというこんなご時世だからこそ演ったほうがいい噺ですね。ずっと鼻に空気が通ってない人を演じ続けるって簡単にやってるようにみえて絶対そんなわけ無くて。後から聴いた話では、題材が題材だけになかなか寄席で演る人もいなければ、寄席によっては下根多はNGになっているのだとか。こういう噺も自由に出来るのが落語のいいところであり真の多様性だと思うんですがね。
楽しい会になりました。次回は平日。ちょいと厳しいかなぁ……でも行けるなら行きたいものです。たくさんわらっていい日曜日になりました。