ゆたんぽを抱いて寝る。

ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

早朝のショッピングモールはいつでも樂しいがいっぱい

ここまでガッツリホテルとショッピングモールが一緒だと便利そうね

 

嗚呼憧れのおしゃれ紳士

ショッピングモールのトイレで、毎日同じ紳士と顔を合わせていた時期がありました。時間は決まって、朝の8時半。筆者が出勤前のルーティンとしていつものマックでコーヒーを啜り、用を足す――そのトイレです。

年の頃は50代半ば。色黒で薄くなった頭皮を丁寧にケアする姿もさることながら、驚くべきはその格好。上から下まで黒のスーツに、首には派手すぎず地味すぎないネクタイ。夏の暑い日でもそれは変わりませんでした。彼はトイレの鏡に向かって、毎日しっかりと身だしなみを整えます。そんな彼を毎日目にするうち、次第に興味が湧いてきました。一体どこでどんな仕事をしているのだろう。

どこかの役人だろうか。それとも、大企業の社長さんだろうか。見た目や身にまとった空気感も、そう思わせるものがありました。しかし、広い広い東京シティ。町中で出会うことなんてそう簡単にありません。

 

なんてことを思いながら、時は数ヶ月経ち。

 

昼食を摂るため、筆者は駅近くの歓楽街を歩いていました。夜のお店も立ち並ぶ、この駅ではそこそこ大きな歓楽街です。客引きなのか、昼でも露出の多い格好をした女の子が道路の両端に立っています。そんな中を、脇目も振らず通り過ぎる筆者。と、その足がぴたりと止まります。なんと、眼の前にあの紳士が現れたのです。厳密には、絶賛仕事中の彼らしき人間の後ろ姿が目に入っただけですが、間違いありません。あの色黒で薄い頭髪とスーツ姿、彼です。

ふと、彼が一瞬こちらを振り返ったように見えました。果たして彼の視界に筆者が映ったのか、それはわかりません。筆者は、音もなくその場を通り過ぎました。

ソープの看板を丁寧に拭き上げながら時折額の汗を拭う彼の後ろ姿は、すぐに視界から消えて見えなくなりました。

 

デーンデ―デデーンデーデデーデーデデー

場所は最初に戻って、彼と毎日顔を合わせているトイレ……のあるショッピングモール。併設しているビジネスホテルと共用部が一緒のため、朝の時間に宿泊客と思わしきサラリーマンとすれ違うことも少なくありません。

そんなホテルの入口で毎年恒例なのが、4月のこの時期。真新しいスーツに身を包み、きれいなビジネスバッグを持った若者集団とすれ違います。それも、数日に渡って。近くで新入社員研修でもやっているのかな、なんて想像しながら、疲れも社会の暗部も知らない無垢な若者を見送るのが、この時期の筆者のルーティンになっていました。

数日前のこと。いつものようにコーヒーを飲み、いつものようにスーツ紳士(ソープの黒服)がいるであろうトイレに向かって歩いていると、ホテルから新入社員集団も思わしき6人組の若い女性が出てくるところでした。その姿に、思わず筆者の足が止まります。

 

……六つ子?

 

もちろんそんなわけはないのですが、六つ子と思うほどに、その見た目は良く似ていて。

無地で上下黒のビジネススーツに、黒のパンプス、白のブラウス。ほんの少しだけ茶色がかった黒髪は、後ろでひとつ縛りにしてあります。前髪は七三の割合で左右に分かれいて、決しておでこは全開にしない。

そんな出で立ちの女性が6人、こちらに向かって歩いてくるのです。それも、今日初めて会うのか昨日初めて会ったのかってくらい皆一様に口をつぐみ、前を見てこちらに歩いてきます。こころなしか足並みも揃っているようにすら感じます。

わかりやすいイメージ図がちょうどネットに落ちていました。これです。

これがコラなのかどうかすらわかりませんが、100万回見た画像のそれです。まじでこんな感じ。逆に強さすらありました。彼女たちの前途に、幸あれ。


www.youtube.com

ストームトルーパーがズラッと並んでるシーン思い出しましたよね、えぇ。



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