ポスター……8回目だよね……?
夏の盛りに祖師ヶ谷大蔵で落語を
昨日、8月18日は雛菊さんの会を見に祖師ヶ谷大蔵はアトリエそら豆さんへ。絽と麻と迷った末に選んだのは絽でしたが、やっぱり暑い。いやもうこの暑さは何着たって暑い。もはや全裸になる以外どうしようもない暑さなので、絽で歩いて暑いは誤差みたいなものです。
8回目にしてついに(ようやく?)そら豆のお母さんに「LITさん(和服)」と認識されてしまったので、もうここからはどこまで着物で行けるかの勝負です。いやまぁ休みの日の外出は基本着物なのでいいんですが。
これは前回の
夏はやっぱり怪談だね
今回は思ったより早く着いたので、会場設営から参加した筆者。着物で机と椅子運んでる姿はもうただの前座です。太鼓も叩けませんし笛も吹けませんが。浅草と掛け持ちだった雛菊さんが時間いっぱいで入り、ぬるっと開演です。
鈴ヶ森
泥棒の話、と来れば「だくだく」に「花色木綿」い今回の「鈴ヶ森」等色々ありますが、中でも「鈴ヶ森」は寄席でもよく掛かる、わかりやすく楽しい噺です。途中でタケノコがお尻に刺さって抜けないという下りがあるんですが、そこは「生物学上女なので一応省いた」とのこと。下っ端泥棒の間抜けっぷりが実によく出ていて、ここが良く出来るかどうかがやっぱりこの噺のミソだよなぁと思いながら見てました。序盤からおおいに笑って、そのまま二席目です。
お菊の皿
今回筆者の座席は一番前。知ってる人は知ってる汗被り席です。もはや言うまでもないですね。それにしても住吉興行からの祖師ヶ谷大蔵は随分と時間がタイト&体力勝負な掛け持ちです。いやはや、高座よりも大変な住吉踊りごくろうさまです。
さて、夏は怪談ということでお菊。何度も聞いてきた雛菊さんのお菊ですが、ラストのお菊さんのクサい芝居(原文ママ)が格段にクサい芝居になってて笑いました。いつのまにこんなパワーアップしたのか。当人も言ってますが、二ツ目の会を追いかける楽しさはここにあると思ってます。
ねずみ
ネタおろしから1年近く。ようやっと初めて高座で見ました。以前もあちこちで書いてますが、少年演らせたら上手いんだよなぁとねずみ屋の倅を見て思うなど。甚五郎の人情やねずみ屋の主人の語り口調など、情景が具に浮かんでくるようないい「ねずみ」でしたね。また見たい、そう思わせてくれる力のある雛菊さんの「ねずみ」でした。
左甚五郎シリーズ、他にも増やしたいと意気込んでいる雛菊さん。他の甚五郎もいつか見れたらいいなぁ。なにしろ、こっちは左より先に右を見ているわけで。右甚五郎は……あれはもう掛からない伝説の噺ですので。
毎度恒例のお弁当も美味しくいただきまして
終わったあとは恒例の打ち上げ。お手製のお弁当を囲みながら益体もない話に花を咲かせ、あっという間に解散のお時間です。いやはや、楽しい時間は一瞬ですな。9月1日は同じく祖師ヶ谷大蔵で、柳家小ゑん師匠の会。なんとか時間を作って行きたい気持ちはありますが、さてどうなるやら。