ゆたんぽを抱いて寝る。

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【深川江戸資料館】親父に付き合って江戸の町を見に行ったら思ったよりちゃんと学べた

楽しかった

 

清澄白河なんて降りたことねぇよ

気温は34℃とバチクソに暑い、そんな日曜日。遊びに来ていた親父が行きたいと言うので、清澄白河にある深川江戸資料館に行ってきました。

自称都民の筆者も知らない資料館の情報をこの人はどうやって仕入れてくるんだろう……そんなことを思いながら、猛暑の中を向かいました。

 

実在した街の再現だから解像度が半端ない

チケットは単独400円、三館共通で500円とかなり割安です。ただ、残りが松尾芭蕉記念館と中川船番所資料館とこの猛暑で歩いたら干からびてしまいそうな距離だったので断念。

中は町並みを再現したジオラマになっており、長屋の様子や街の様子が実際に見られる仕組みになっていました。
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驚いたのは、八百屋や米屋、長屋の住人ひとりひとりに至るまでちゃんと人物設定がされていること。

「この人は独り者で、船宿の漁師なんですよね」

とか

「この家の人は未亡人で」

とか、細かな設定をスタッフさんが教えてくれるんですよね。家の中の様子も設定に準拠して作られていて、お金があって学もある人の家には三味線や本が置いてあったり、男の一人暮らしの家には水瓶すらなかったり、こういう細かな配置を見ることで生活感や世界観がより鮮明になってくる。これが大変に面白かったですね。

 

スタッフが優秀過ぎて一生聞いていられるし一気に江戸の町に飛べる

何よりすごいのがこのセット、実際に存在した村を再現したものだということです。もちろん細かいところは違うんでしょうけれども、船宿があって漁師が居て、立派な大工の家があって……という暮らしをしていたんだというのが鮮明に伝わってきます。

そして、あちこちに立っているスタッフさんが色々と説明してくれるんですが、説明の仕方や練度がまじですごい。教科書的な教え方じゃなく、実際の街の暮らしや人物の生活様式など、本当にこの時代この村で見てきたように話してくれるんです。川べりに二八そばの屋台や天麩羅屋の屋台が置いてあるんですが、なぜ江戸の町でこうした文化が浸透していったのかとか、江戸町人が流行り物好きで新しいものはとにかくなんでも仕入れてくるとか、徹底して生活様式や暮らしにフォーカスを当てて説明してくれます。

聞けば聞くほどこの村の暮らしぶりや長屋で生きる漁師連中の生活が手に取るように理解できて、勉強にもなるしそれ以上に楽しかったですね。

 

遠山の金さんってホントにいたんだ

古地図を見ていたら、スタッフさんが声をかけてくれました。

見ると驚くんですが、今の東京ってほとんどが埋立地なんですよね。ビックサイトや豊洲市場のあたりはもちろんですが、昔は日比谷が海の底だったとか品川駅のそばが海だったとか、そういうのを古地図見ながら教えてもらえるのも非常にいい勉強になりました。

「そう言えば、ここ(本所のあたり)にですね、遠山金四郎の家があるんですよ」

 

どれどれ……ほ、ホントだ。遠山金四郎だ!

本当に実在した人だったんですね。桜吹雪の墨が入ってたかどうかはしりませんが、まず本当にいたんだという事実に驚かされます。そして、衝撃の事実はそれだけじゃなくて。

 

「実はここ、遠山金四郎が住むよりずっと以前は長谷川平蔵が住んでたんですよ」

 

な、なんだって!? 長谷川平蔵と言えば、鬼平犯科帳のモデルになった人物じゃないですか。そんな偶然ってあるものなんですね……いやはや、そんなことまで教えてくれる深川江戸資料館、まじですごかった。

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