ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

【過労】親父の探索に付き合って30,000歩走破した結果、旨い天ぷらに感動した

この日は夕焼けもきれいでした

 

9時集合!

「今度東京行くから遊ぼうぜ!」(意訳)

この間、父親が電話でそんなことを言ってきました。年末も帰らないと決めていたので、いい機会です。どこを観光するのかわかりませんが、ふらっと都内観光と洒落込むにはいい時期です。

とまぁ安請け合いしたはいいんですが、前日に「9時に上野集合」って言われておやおや? と思ったときに、既にこの長い1日が始まっていたのだと、振り返って思います。

 

東大モノ漫画と言われたらドラゴン桜よりもラブひなな世代

なんやかんやで翌日の9時に上野で落ち合います。

不忍池見ながら東大目指したい」

なんでまた東大なのか。もしや実家という名の倉庫(逆)に置いてきたラブひなを実は親父も読んでいて聖地巡礼したくなったのか!? ええいしのぶちゃんは俺の嫁だいくら親父とて渡さん!!

なんてことはもちろんなく。


www.youtube.com

歴史的に見ても東大の敷地ってのは重要だったらしく、プチ歴史&地理マニアの親父としては一度しっかり見ておきたかったみたいです。かくいう筆者もちゃんと東大を見たことがなかったので、ノリノリで着いていきましたしね。


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かの有名な三四郎池。三四郎小宮がラジオの罰ゲームとして真冬に全裸で飛び込んだことからそう呼ばれるようになった……なんてことはもちろんなく。

かの有名な夏目漱石の小説「三四郎」に登場するこの池が次第にそう呼ばれていっただけなんですってね。知らなかったなぁ。ちなみに漱石三四郎青空文庫で読めます。LITさんは読書家ではなくただのラノベ読みでしかないので漱石は未履修です。

www.aozora.gr.jp

池には鴨が泳いでいたり、学生が研究のために繁殖させている錦鯉が泳いでいたりと、都内まん真ん中とは思えない自然豊かな光景は実に見事でした。加賀の殿様もかつて同じ景色を見たんだろうなぁ。

 

池田屋跡がパチ屋になってるというトリビアは最早一般常識

三四郎池を抜け、少し歩くと安田講堂が見えてきます。

これが学生運動で有名なあの安田講堂ですか!

などという偏りきって転げ落ちそうな知識しかない30代おじさんことLITさんです。

このあとは赤門を見つつ、樋口一葉が住んでいた場所の跡地へ。そう、現5,000円札のあの人です。相変わらず無知をさらしていくんですが、20代半ばで亡くなってるんですねあの人。そして住んでいた場所には案内板が立っているのみで、その土地にはアパートが立っていました。随分高いところに立ってたんだなぁと、景色を見ながら物思いに耽る筆者。当時はもしかしたらあの場所から東大が見えたのかもしれませんね。

途中昼を挟みつつ、今度は夏目漱石宅跡地へ。漱石もこのあたりに住んでたんですね。すげぇな文京区、お札の人だらけじゃん。無論家が残っているわけではないんですが、案内板の側には猫の像が二匹鎮座ましまししてました。流石猫の家と呼ばれた場所だけあります。

 

それにしても、ここまでアップダウンの激しい道をずっと歩いてきた気がします。聞くと、文京区そのものがかつて幾つもの水源の間に位置した台地だったんだとか。ここで暮らすとなると、三日目くらいで音を上げそうです。上野で合流してからずっと歩き通しなので、もう足はパンパンですよ、えぇ。

 

乾いた喉と冷えた身体に熱燗が染み渡る

漱石旧家から更に移動し、やってきたのは谷中銀座商店街。何を買うってわけでもなかったんですが、こういう地元の商店街は面白いものがあると相場は決まってます。

日曜ということもあり、商店街はなかなかの活気で。以前別の商店街でも思いましたが、都内の商店街は元気ですよね。やっぱり母数が違うとこうも違うものかと感心させられたものです。

あちこちで買い食いしている人たちを見つつ、酒屋さんの前で足を止める2人。どうやらその場で買って飲むことも出来るようで、筆者も1本付けてもらうことにしました。歩いた後に、そして冷えてきた中で飲む熱燗の美味いこと美味いこと……身体が芯から温まるとはこのことです。

そして、気になったのがこの店。

戦うTシャツ屋さん。

こういう尖った店大好物です。まぁさすがに買いはしないので外から眺めるだけでしたが、チラッと見えたバッグに「サマンサ田端」ってプリントしてあって笑い転げました。あれ持って田端で降りたい。

 

食って飲んで最後に食う

親父の宿の関係で上野に戻る必要があったんですが、流石にここから上野まで徒歩は長すぎる。ってことでここでようやく電車に乗り、上野へ移動します。アメ横の賑わいを眺めつつ、夕飯に選んだのは御徒町にある四文銭というお店。天ぷらと蕎麦と日本酒を楽しめる店ってことで、古き良き日本を巡ってきた旅の終わりにはもってこいだったんじゃないでしょうか。

手始めに頼んだのが、この肉豆腐。これがまず絶品でした。優しくもしっかりとした出汁の旨味と肉のしっかりとした旨味が絶妙のマッチして、そこにちゃんと味が染み渡った豆腐が加わってまさに最強の肉豆腐でした。

からの、お待ちかねの天ぷら盛り合わせ。

もうね、見た目からして美味い。そして揚げたてだから衣はサクサク中はふわふわで、これが美味いと感じられる日本人でよかったと改めて思わされる、そんな天ぷらでしたね。中でもえび天がバチクソに美味い。ぷりぷりのえびを天つゆにくぐらせて一口食べた瞬間、えびしか勝たんって気持ちにさせてくれます。

ちなみにこの店入ってから最初の一杯のビール以降、ふたりともずっと日本酒ばかり飲み続けてます。たぶん、1人4〜5合くらい呑んだんじゃないでしょうか。どれもあまり見慣れないお酒でしたが、しっかり美味しくて。不思議ですよね、日本酒ってどうしてあんなにスイスイ飲めちゃうんでしょうか。あと、錫の容れ物で出してくれるのは良い心遣いでしたね。

 

そして、呑んだあとは蕎麦で締める。

この蕎麦がねぇ、まじで美味い。しっかりとしたコシがあって、喉越しはつるっとさわやか。蕎麦の甘みや旨味が口の中に広がっていきます。蕎麦の好みって人それぞれだと思うんですが、筆者の中では間違いなくコシの強いここの蕎麦が最強でした。ほんと、それくらい美味かった。

 

思う存分飲み食いして、この日の全日程は終了。歩数は30,000歩オーバー、完全に歩きすぎです。でも楽しかった。たまにはこんな休日もいいものですね。

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